2016-11-11 いつも見る白。 ハコ 部屋から見える色が、時時変わる。今夜の今は紫。夜に錐体を使うのって、少し嫌。目に当たる部分、目に相当する部品、目に余る光、目を覆いたくなるような景色。私が写真したいのは、あの子が見ているもの、憧憬と記憶色。真実として写される色なんて無味乾燥で、例えばゴッホ。個々人が手元に持てる色なんて僅か、例えばクリムト。意識できる輪郭なんて曖昧で、例えば土門拳。セピアは大正、モノクロームは昭和、平成はどんな系だっただろう。わあと感嘆して、琴線に触った覚えがあった。昇った雲の上、夕方の湖岸、夜明けに照らされた彦根城城郭。特殊な条件とかHDRとか国宝レベルのモチーフとか、再現ができなくって、彼の瞳にインターセプト。