なにもできなくなることをけいけんしたことがあって、そのときもちいさくちいさくさえずっていた。
ひろいせかいでくらしていくのに、わたしたちはたがいのいちをくちもとで。
ふつうのことばをつぶやくだけに、わたしはいきるのです。
簡単なことや当たり前のことができず、生活できず、断続的に喘ぐだけのワンルーム。
多くはないものを消費して、浪費して、消化して、弄花にもならない時間を垂れ流す。
廃頽や衰退に美もなくて、衰弱していく機能になにも口にしない時代。
時が止まっている所があって、そこだけは手放さないように。切れないようにそっとそっと。
時が積もっていく場所はあって、それが、とものでした。