どうしてもっと早く、と叱られた。
私は日常から眩暈持ちで、いつもの眩暈と区別がつかなかったから。
手のしびれは足の痛みからだと考えていた。
事故の瞬間の記憶は曖昧だけれど、頭を打ったようには感じていなかった。
なにより昨日は右足の傷の痛みだけで他の部位の状態は自分でもわからなかった。
月曜日の講義は大好きだったし、受けたかった。
どうも後遺症が残るらしい。
子どもを抱き上げられないなんて、保育士として失格だろう。
クラッチが踏めないなんて、黄色ちゃんにはもう乗れないだろう。
この記事だって、片手では書くのが難儀だ。
私の左半身は、もう、私の制御を離れてしまった。
完全に離れてはいないけれど、鋭い痛みも熱も、感じ取れない。
学校にいる意味も無くなってしまって、本当にこれから先どうするかもわからくなってしまった。
福祉の職業に就くのは無理そう。
歩かずに、右手だけで出来る頭脳労働なんてないかな。
今は考えることは保留にしておきなさい、って言われたけれど。
家族には本当に申し訳ないと、今はそればかり。
人の人生って、一瞬で変わる物だった。
何が起こるかなんてわからない。
満足な体は、だれにも保証できない。
といった嘘のエントリー。