徒花外連味

ともの2。 TOMO's since 2005

この人の手を離さない

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この人の手を離さない。僕の魂ごと離してしまう気がするから。

この人は誰なんだろう。どうしてここにいるんだろう。

僕はこの人を守りたい。でも、何故この人はここいて、黒いモノに襲われるんだろう。

黒いモノに襲われる理由、それが僕があけたアノ檻にあるのなら、僕はこの人を守らなくちゃいけない。

僕はこの人を守りたい。

この人といると癒されるから、ここから逃げ出すのにこの人の助けが必要だから。

僕のこの気持ちにそんな理由があったならば、其れは僕の利己的なところによる。

もっとピュアに、例えば御伽話の王子様とお姫様みたいに、運命のもとこの人に出会ったのなら・・・

シンデシマウ覚悟は出来ていたのに、何故この人は希望を感じさせるのだろう。

キボウ、希望。もうナニモいらない。

この人だけは守ろう。

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私はあきらめていたのに、彼は手を差し伸べた。

満たされた気持ち。頼れる人・・・?

しばらくして、彼は希望を持ち始めたようだ。よかった。

彼だけは、彼の希望だけは、消えないように。

私のすべてをささげたい。

私が無くなっても。彼には永遠には触れさせない。

私が永遠に凍っても。

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 *わたしについて。

Author:Torno Kuyomo Reico
ともです。

江国湖畔に住んでいます。イタチ飼いでした。
嗜む程度に莨と珈琲依存。趣味は繰り返すこと。好きな人や物が多すぎたはずなのに、思い出せないのだわ。

風にあたると風邪を引く。





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