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この人の手を離さない。僕の魂ごと離してしまう気がするから。
この人は誰なんだろう。どうしてここにいるんだろう。
僕はこの人を守りたい。でも、何故この人はここいて、黒いモノに襲われるんだろう。
黒いモノに襲われる理由、それが僕があけたアノ檻にあるのなら、僕はこの人を守らなくちゃいけない。
僕はこの人を守りたい。
この人といると癒されるから、ここから逃げ出すのにこの人の助けが必要だから。
僕のこの気持ちにそんな理由があったならば、其れは僕の利己的なところによる。
もっとピュアに、例えば御伽話の王子様とお姫様みたいに、運命のもとこの人に出会ったのなら・・・
シンデシマウ覚悟は出来ていたのに、何故この人は希望を感じさせるのだろう。
キボウ、希望。もうナニモいらない。
この人だけは守ろう。
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私はあきらめていたのに、彼は手を差し伸べた。
満たされた気持ち。頼れる人・・・?
しばらくして、彼は希望を持ち始めたようだ。よかった。
彼だけは、彼の希望だけは、消えないように。
私のすべてをささげたい。
私が無くなっても。彼には永遠には触れさせない。
私が永遠に凍っても。
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