徒花外連味

ともの2。 TOMO's since 2005

いたずら話。

優しい声。透明な声。熱のある声。小さな声。電話の先の声。唄う声。あの人の声。

何もかもを無くすのだから、せめて声だけを下さい。そう思うときがある。

私はすべてを差し出します。

あなたの声だけでも、私のものにさせて下さい。

かなわぬ願い。

すべてを差し出すこと。

声を下さい。御願いします。

独り、暗いところで想っていると。声が聞こえる気がして。

私を呼ぶ声。名前を、呼んで。

ああ、呼んで欲しかった。呼んで欲しい。

目の前にいる 錯覚。

夢なのかも分からない。独りのときは、確認する手を私は持たないから。

覚えてる、声。

call me.

もっと、呼んでよ。もっと、声を聞かせてよ。もっと、もっと、もっと。

~~~~~

さて、今言ったように、私は人から名前を呼ばれる錯覚に囚われるときがあります。

眼をつぶって、暗いとき、眠る前に。そんな事になります。

声が好きな私です。

それはもう、好きな人の声には感じます。

歌う声も、どの声も。

できれば、口元に耳を当てて聞きたい。

 *わたしについて。

Author:Torno Kuyomo Reico
ともです。

江国湖畔に住んでいます。イタチ飼いでした。
嗜む程度に莨と珈琲依存。趣味は繰り返すこと。好きな人や物が多すぎたはずなのに、思い出せないのだわ。

風にあたると風邪を引く。





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