過ごした日は私にとって光のような思い出だった。あの瞳に映される笑み、歓びが歓びであり、熱があって柔らかで、たまごかけごはんの匂い。昔に、魂を売ってしまっていた私に。
啓蟄過ぎ、冬の眠から先へ。大切な箱。蓋は重くって、開けて、開けたところで私は尽きてしまって。中が今どうなっているかわからないままでいる。全て、大事なのは全部入っているはず。箱は深いところにあって、上げてくるまででも長い時間がかかって、息を…
Author:Torno Kuyomo Reico ともです。 江国湖畔に住んでいます。イタチ飼いでした。 嗜む程度に莨と珈琲依存。趣味は繰り返すこと。好きな人や物が多すぎたはずなのに、思い出せないのだわ。 風にあたると風邪を引く。
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