自由に作られるかもしれないけれど、感じ取り方が無い。
これで、昔より豊かになったといえるだろうか。
ウユララまでの三つの門。謎や問、中身や真実らしいもの、求めない時。
持ち帰られなければ、合わさって知られることもなかった。
古すぎてか新しすぎてか、今合わされない。精神を表す言葉が見つからない。
自室の中での濃淡。
質素な、青と茜のインクに。豪華絢爛な文字が響いて。懐かしい匂いが、本棚に閉じ込めてある。
コンテナの中には古い道具。
引き出しの中には、手紙箱。
以前の彼を、思い出す。
時時、とても、そう思わない？
いつから、そうしているの。
