基音はc。
気温は14℃。
黄苑はきいろ。
10月の終わりの日。神無月最終日。
偶に稀有にも、目を見るときはある。瞳に写る私でなく、眼球の先数ミリ。瞳孔。瞳孔が開いたところを、見たことがあった。
十月三十一日。一定に保たれる、物を食べると。動かなくなると冷たくなる。衝動を終わらせるためなら何度でも死せる。息を潜めて、魂の座を狙う。
2016年10月、痛みの月。
多分十分に、開いている。
枯れても完全には乾かないもの。
どうしても私には水が必要だった。
衝動を、焚き付けて。目に耳に入れて、口と鼻をいっぱいにして、人人をためつすがめつきく。
守られたのは私の生命である。そういうことなのだろう。
よに君は必要か。なさに滅裂さを区別する時に。