6年半、同じ部屋にいた。
彼はもう7歳を超えている。
また、彼が少し食べられるようになって、私を見つめるようになって、まだちょっと生きるらしいと知って、可愛い彼をまたずっと膝に抱く日々。
彼の瀕死状態に、私の涙腺は崩壊していたし不眠は強くなっていた。
彼の回復後に、超泣いて超寝不足な状態だった私は一度ぐっすり眠る夜を迎える。
一年ちょっと臥せっていた私は、ここのところ5日ほど、調子が良くなった。一年も不調だった。もっと言えば、もっともっと前から不調はあったけれど。
ここのところ調子がいい。もっと言えば、半年くらい前に少し調子が良い日はいくらかあったけれど。
当たり前にできること、普通に当たり前にできることができなくなった。喪失や不全や不調の一年は、私の連続性を断った。私が私を手放す時間は多くあった。今は少しずつ健康に近づきたい、くらいに、恢復。生きている程度に、また、やっと戻るここのところ。
まだ落ちきった体力や膂力でどこまでの行為ができるかはわからない。
いつまでも手放すつもりはないあれやこれも、やっぱり毎日に私を誘う。
良いや悪いはわからないまま。楽しいらしいことも受け取れないまま。いくつもの内部システムは壊れたまま。
けど、……だから、いいの。
けど、……だから、いいの。と繰り返しつぶやく。難しいけれど。