想像。
知りたい、そう思うでしょう。
好きな相手が、相手を知ることを許してくれたらいいな。
彼を見て、撫でて、耳を当てて、口をつけて、髪を乾かさせてもらって。五感とか使って、物質的な相手を知ること。
風も光りも水も布も体温計もベッドもハサミも、ずるい。私の知らないことを知っているから。
肉体的なものを私に情報として取得させる許可が降りればいいな。好きな人が、いいよ、って言ってくれたら嬉しいだろうな。彼の事を知れたら恋が満たされるだろうな。
私自身がそれを求められたら恥ずかしいだろう、と思って、とても相手様に求められる立場にないと気付いたけれど。
精神的な繋がり。
知ること、理解すること、言葉にされたものなんかの相手様が表現された私に向けられたものを私が汲むこと。
コミュニケーションで育てるその場所は、私には作るのが難しい。