とてもとても恐ろしく、唯耳を塞いでばかりで居ました。
好きなものに手を出したくなくて、とてもとても恐ろしくて。
お食事で 好きなものを最後に残すのとは違います。
手を出さないのです。
とてもとても好きで、欲しくて欲しくて堪らないけれど。
あきらめる人でした。ずっと昔から、私は。
好きなのは 声。
聞きたくて 聴きたくて。けれど、耳を塞ぎます。
時々ですが、すべてが怖くなります。私は。
なぁにも ききたくなーい。
いやなのです、見るのも聞くのも何もかも。
おいしい煙の中でゆっくりいきれるのなら、すこしベランダで風にあたります。
落ち着くには、一人が一番ですので。
見て見ぬ振りをします。
見て見ぬ振りをしないでください。