何故か手元にある此ノ本。
定価はカバーに表示してあります。
「¥ 140」
なんともお安い。改めて見ると、私の生まれるよりも前の版のものでした。
前の春に引越しをしました。だから、私の本棚には私の選んだ本しか入っていないのです。
生まれた家や、祖母の家の本棚には、父や母や姉、祖父や祖母の読む本があります。知らない本も多くあるはずです。
けれど、今の私の本棚(正確には押入れの洋服を収納する為の入れ物の一番下の段と、ベッドの下)には私の物しか入っていないはずなのです。
何故あるのか解らない此ノ本。
名作と謳われるもので、やはり面白いと。
私小説というものは、相性が得に分かれると思われます。
万人にお勧めできはしないでしょう。
今は140円で売られているかはわかりませんが、
あなたも読んでみませんか。
人間失格ですが。